読者の方からお寄せいただいた富山県の外壁塗装業者に騙された体験談をご紹介します。
外壁塗装が途中で終わってしまった
外壁塗装は家の外観をメンテナンスする重要な作業ですが、依頼する業者によっては大変な失敗をすることがあります。
悪徳業者と契約を結んだ経緯
私は富山県に住む50代、男性。4人家族で妻と子どもが2人、一軒家(1階建て)に住む普通の家族です。
昨年の暮れに、妻がボーナスも入ったし西側の外壁の塗装をやり直したいと言ってきたので、そうだな、良いタイミングだしやってみるかと思い、外壁塗装をすることを決意しました。
まずは、どこに頼めば良いのやら、さっぱりわからない私達はインターネットで調べてみることにしました。ですが、富山県内どころか市内だけでも塗装業者は多数あり、どこが良い業者なのやらさっぱり検討がつきません。
そこで、近所の知り合いで建築関連の仕事をしている方に相談してみたところ、おすすめの会社があると、今回依頼する業者を紹介されたのです。
さっそく連絡し、我が家の状態を見てもらうことになりました。確認しに来た営業の方はとても紳士的で丁寧に説明をしてくれるし、笑顔も良くとても好意的な方でした。
日当たりが良く劣化が目立つ西側の外壁の塗装のみなので、足場は組まずに塗れるとのことでした。
数日後、送られてきた見積もりの値段も想定していたより遥かに安く、これは良い!と思った私たちはすぐに連絡をし契約を結んで、前金で全額支払いました。
作業が始まり問題が発生した経緯
契約を結んだ次の週、さっそく作業が開始されました。作業開始日に現れた作業員の方は2名でした。
営業の方とは、打って変わって身なりはとても汚く言葉遣いも乱暴で、ちょっと不安でしたが、まぁこんなものかと思いすぐに作業を始めてもらいました。
順調に作業が始まり、上塗りを始めた日の午後14時頃、作業員が「塗料を使い切ってしまったから今日は中断してまた明日来る」と言ってきました。
面積にして1/5程度塗られていません。塗料が足りないの?と思い私は少しイラっとしましたが、ここで揉めても仕方ないと思い受け入れました。
しかし、次の日になっても作業員は現れなかったのです。
約束の時間になっても作業員が来ないことを不信に思った妻が、私に連絡をしてきたのですぐに営業担当者の携帯に連絡をいれました。
しかし、携帯は着信するものの、何回かけても応答せず話ができません。
不安に思った私は、今回の件を警察に相談してみました。
ですが、こういった悪徳業者に関する件は警察で対処できない為、弁護士に相談するようにと言われ、弁護士に相談することになりました。
相談に乗って頂けた弁護士さんの話によると、個人規模の会社で外壁塗装を請け負ってる会社に作業を依頼し、トラブルとなるケースはよくある話で、仮に訴えて賠償金をとれたとしても少額で手続きや時間もかかり、デメリットの方が多いとの回答をもらいました。
私達は大変落ち込みましたが、また、別の業者に連絡をして外壁塗装を行うことにしました。
今回は信頼できる大手の建築会社に依頼し、作業はスムーズに行われ、外壁は美しく整えられ、無事に終了しました。
しかし、料金は前の業者よりも大幅に高く、それに加え悪徳業者に騙し取られた額もプラスすると、とても割高な外壁塗装となってしまいました。
騙された原因のまとめ
今回、なぜ悪徳業者に騙されてしまったのか、まとめてみました。
- 前金で全額支払ってしまった ⇒ 全額後払いで依頼すべきだった
- 依頼する業者に対する情報収集を怠った ⇒ 自分では決められないから、他人の意見を鵜呑みにしてしまった
- 複数の業者に見積もりを依頼して相見積もりをしなかった ⇒ 営業担当者の話にホイホイ乗っかってしまい、安い料金をちらつかされ安易に契約してしまった
- 作業員が帰ると言った時点で、おかしいと思い、なにかしら行動すべきだった ⇒ 高額な作業なのに、いろんなことをなあなあでやることを許してしまった
これから外壁を塗装する方にお伝えしたいこと
私はこの経験を基に、今後このような作業を依頼する際は、複数の業者を調べるところから始め、選んだ業者は信用できる業者なのかもしっかりと調べた上で、自分自身で判断しなくてはダメなのだと、深く反省しました。
近所の建築関連の仕事をしている方は人から聞いた話でその業者に外壁塗装を依頼したことは無かったそうです。その人とは疎遠になっています。
今回、私が学んだ教訓が他の人々の、お役に立てるように、誰かに相談された時はこの体験談を話してあげようと思っている次第です。
人を疑ってばかりでは、疲れてしまいますが、時には厳しい目でしっかりと相手のことを観察することがとても重要なのだと思いました。
外壁塗装をお考えの方がいらっしゃいましたら、くれぐれもご注意くださいませ。