読者の方からお寄せいただいた千葉県の外壁塗装業者に騙された体験談をご紹介します。
外壁塗装工事終了後、数カ月で塗装が剥がれ落ちた
私は去年、自宅の外壁塗装を行いました。
長年住んでいる家で、外壁の色あせや傷みが目立ち始め、美観を損ねるようになっていたためです。
インターネットやSNSで塗装業者を探し、いくつかの業者に見積もりを依頼しました。
その内の一社は私たちの家の状態を詳しく見てくれ、説明もわかりやすく、また、安価な見積もりを提示してくれたため、そちらの業者にお願いすることにしました。
見積書を良く見てみると工事内容が短縮された表現で書かれていたり、使う塗料はオリジナル塗料とだけ書かれており、フッ素なのか、シリコンなのか、何なのか分かりませんでしたが、こんなものかと思ってしまいました。
その業者は事前に工事費用全額の支払いを求めてきました。
外壁塗装を依頼するのは初めての経験だったのと、信用できる業者だと思っていたので、言われたまま支払いを行いました。
しかし、その後、彼らの仕事ぶりにどんどん疑問を持ち始め、その業者が悪徳業者であることが判明しました。
素人目ではあるものの、外壁塗装前に行われた下地処理が十分にされていなかったように感じられたし、塗料の質も低かったように見えました。
作業現場の様子もひどく、こちらに許可なく敷地内で喫煙したり、一日の作業終了後ゴミが残っていたり、また、作業員のこちらに対する態度もあまりよくありませんでした。
最終的に、仕事はひどいできで、工事終了後、数カ月で塗装が10カ所以上剥がれ落ちるなどの問題が発生しました。
私はすぐさま業者に連絡をしましたが、彼らは全く責任を負わず、私たちに追加の費用を請求し始めました。
彼らは、剥がれ落ちた場所の外壁塗装を再度やり直す場合、追加料金を支払う必要があると主張してきました。その態度を見て、私はその業者を確信犯であると感じました。
私は今までこのような状況に遭遇したことがなかったため、何をすべきかわからなかったので、このことを友人に相談したところ、弁護士に相談することを勧められました。
弁護士に相談するなんてことも初めてだった私は、四苦八苦しながらようやくこの業界に詳しい弁護士を見つけ相談したところ、そもそも私が支払った料金自体が適正な価格ではなかったということもわかりました。
「なんでこんな業者を信用してしまったんだろう・・・」と途方にくれましたが、担当してくださった弁護士さんが非常に有能な方で、業者との交渉を全てお任せした結果、再塗装の追加費用が不要であることだけではなく、そもそも契約不履行ということで工事費用の大半が戻ってきました。(この弁護士さんには非常に感謝しています。)
また、その弁護士さんは信用できる外装業者も紹介してくれました。
その業者は、前出の業者とは全く違い、しっかりとした下地処理を行い、高品質の塗料を使用してくれました。
また、彼らは私たちの要望を聞き入れ、細かいところまで気を配ってくれました。私たちの家の外壁は、美しく仕上がり、質の高い仕事をしてくれたことに、大変感謝しています。
ちなみに、作業現場もきれいで、すべての作業員の方がしっかり挨拶したりと私に対する態度もよく、「業者によってここまで差があるのか。」ということを身をもって体験しました。(とはいいつつ、いまだにこの経験を「いい人生経験だった」とまで思えるような心理状態ではありませんが。)
これから外壁を塗装する方にお伝えしたいこと
今考えれば、やはり下調べが足りなかったんだと思います。
一般的な工事費用の支払い方法や、工事内容における価格相場等もっと勉強したうえで業者の方とお話できていれば防げたと思います。
また、今回の業者を改めて調べたところ、口コミ等でそもそも評判の良くない業者であるという情報も出回っていました。
外壁塗装に限った話ではありませんが、十分な下調べを行い、信頼できる業者を選ぶことが大切だと痛感しました。
悪徳業者に引っかからないためには、業者選びを慎重に行い、口コミや評判、業者の実績などをチェックすることが必要です。
また、見積書や、契約書をよく読んで、必ず納得してからサインするようにしましょう。全額前払いの業者は避けましょう。
契約書に記載されていない内容については、相手に確認し、納得がいくまで交渉しましょう。
「交渉なんて・・・」と思う気持ちもわかりますが、ちゃんとした業者なら交渉にもちゃんと向き合ってくれます。
小さなことでも、あえてこちらから交渉事を持ち出して相手の反応を見るというのも、業者を判断するための材料になると思います。